事務所や店舗の業務用エアコンが突然動かなくなると、従業員や利用者をはじめ、多くの人に迷惑をかけてしまう可能性があるため、早急な対応が求められます。
業務用エアコンの機能を理解して適切に対処できれば、早期の復旧につながるかもしれません。
そこで本記事では、業務用エアコンが動かない場合に考えられる原因と対処法を解説します。
快適な環境を維持して円滑に業務を進めるために、ぜひ最後までご覧ください。
業務用エアコンは、メンテナンスに起因するものから設置工事に関するものまで、さまざまな原因で動かなくなります。
主な原因は、以下の6つです。
【業務用エアコンが動かなくなる原因】
業務用エアコンが動かない原因として、まずリモコンの電池切れや故障が挙げられます。
リモコンの液晶が点灯しなかったり、表示が薄くなったりしている場合は、電池が消耗している状態です。
なお、電池が正しい向きでセットされていないと、電源が入らず液晶も点灯しません。
症状に合わせて電池の交換や入替を行い、リモコンが正常に動くか確認しましょう。
それでも電源が入らないときは、リモコンが故障していると考えられます。
業務用エアコン本体に電源スイッチがついていない製品は、リモコンが故障すると本体の操作ができません。
そのため、エアコンメーカーや設置業者にリモコンの修理を依頼してください。
リモコンの液晶に表示されたエラーコードを放置すると、業務用エアコンが動かなくなる可能性があります。
エラーコードとは、業務用エアコン本体や室外機などになんらかのトラブルが生じた場合に、リモコンの液晶に表示される英数字やアルファベットのことです。
表示されたエラーコードを、エアコンメーカーが提示する取扱説明書やインターネットで調べると、不具合の原因を特定できます。
しかし、製品によってはエラーの種類が膨大で、原因を特定するまでに時間がかかることも少なくありません。
根幹部の不具合などエラーの内容次第では、放置するとエアコンが動かなくなる可能性が高くなるので、早急な対応が必要です。
エラーコードから原因を調べて不具合を解消するのが困難だと感じたら、エアコンメーカーや設置業者に確認することをおすすめします。
業務用エアコンのフィルターを掃除していないと、ホコリなどが詰まって吸気と排気がうまく機能せず、エアコンが正常に動かなくなることがあります。
この状態で使いつづけると、エアコン本体に強い負荷がかかり、故障につながりかねません。
フィルターに目詰まりがみられる場合には、ブラシや掃除機などで汚れを取り除きましょう。
蓄積された汚れが落ちないときは、フィルターの交換または専門業者にクリーニングを依頼する方法もあります。
ただし、フィルターのみの交換が可能な製品は限られており、使用年数によっては部品の製造が終了していることも少なくありません。
エアコンクリーニングにおいても、必ずしも汚れを除去できるわけではないため、使用状況によりエアコン本体の交換も検討しましょう。
ドレンホースの詰まりによって、業務用エアコンが動かなくなるケースもあります。
ドレンホースは、エアコンの室内機で発生した水を排出する部品です。
この部品は外に露出しているためごみやホコリが溜まりやすく、詰まりを放置すると適切に水を排出できなくなり、室内機に逆流して水漏れが起きることも考えられます。
ドレンホースが詰まっている場合は、ブラシなどで内部の汚れを除去することで室内機の水の流れが改善し、エアコンの機能が回復するかもしれません。
室外機のトラブルも、業務用エアコンが動かなくなる原因の一つです。
エアコンの室外機には、室内の熱を外に逃がす役割があります。
この熱を放出する吹き出し口の周辺に物が置かれていると、空気の流れを遮ってしまい、室外機に熱がこもる要因となります。
また、室外機が置かれている場所にも注意が必要です。
室外機に直射日光が長時間当たっていると、放熱できずにエアコンの機能を低下させてしまいます。
この場合は、室外機周りを整理して空気の流れを改善する、また室外機用のカバーを設置するなどしてエアコンが正常に作動するか確認してみてください。
設置工事のミスが原因で、業務用エアコンが動かなくなったケースも考えられます。
設置して間もないのに動かなくなった、もしくは温度が調整できなくなった場合は、エアコンを設置する工事の際に、室内機と室外機をつなぐ配管を傷つけているかもしれません。
このような工事のミスが起こると、配管内に流れている空気の熱を運ぶための“冷媒ガス”が外に漏れ出し、エアコンが正常に機能しなくなります。
設置工事の不備は保証の対象となっていることが多いので、早急に設置を担当した業者に連絡しましょう。
ここからは、業務用エアコンが動かなくなった際、すぐに実行できる対処法を紹介します。
詳しい原因が特定できていない場合にも、まずは以下の方法を試してみてください。
【業務用エアコンが動かなくなった場合の対処法】
業務用エアコンが動かなくなったときに最初に実施することは、電源やブレーカーの確認です。
電源コードが抜けている場合はしっかりと差し込み、コンセントが劣化していないかどうかもあわせて確認しておくとよいでしょう。
なお、なかにはコンセントからではなく、ブレーカーから電気を供給する製品もあります。
この場合、漏電や落雷などなんらかの原因でブレーカーが落ちると、エアコンに電気が供給されずに停止してしまいます。
電源コードやブレーカーのスイッチを入れ直しても電気が供給されないときは、建物全体の問題やほかの原因が隠れているかもしれません。
状況に応じて、管理会社や電力会社に対応を依頼しましょう。
フィルターやドレンホースを掃除して汚れを取り除くことで、室内機の空気と水の流れが改善し、エアコン本来の機能の回復が見込めます。
フィルターは簡単に取り外せるので、汚れを効率的に除去したいなら水洗いがおすすめです。
ドレンホースを掃除する際は、ホースの先端の水が流れる部分をブラシや割り箸などでこすって汚れを落とします。
ホース内部のより深い部分の汚れには、ホームセンターやネットショップなどで購入できる、ポンプ式のドレンホースクリーナーを使うと簡単に除去できます。
汚れがひどく自力で解消できない場合には、専門業者によるクリーニングや部品交換を検討するのも有効な手段です。
室外機周りのスペースを確保することも、業務用エアコンを復旧させるための方法の一つです。
室外機の吹き出し口付近の荷物を移動すると空気の通り道を遮るものがなくなり、室内の熱を効率的に排出できるようになります。
このように空気の流れを改善することで、業務用エアコンの機能が回復する可能性があります。
室外機周辺に十分なスペースが確保できない場合には、設置業者に相談したうえで、室外機の移動も検討してみてはいかがでしょうか。
すでに紹介した対処法を試したものの、業務用エアコンが動かないのであれば交換を検討しましょう。
使用環境や設置環境によっても異なりますが、エアコンの寿命は一般的に10年程度といわれています。
使用期間が長くなると、部品の劣化に伴い不具合が発生するリスクが高まるだけでなく、部品の製造が終了して修理できなくなるケースもあります。
最新の業務用エアコンは、省エネルギー性能の向上にくわえ、自動で掃除してくれる機能も搭載されており、光熱費や維持費を抑えることが可能です。
定期的にメンテナンスを行うよりもランニングコストを削減できるため、長期的な視点でみたときのメリットは大きいでしょう。
関連記事:業務用エアコンの入れ替えタイミングとは?入れ替えの流れと確認事項も解説
業務用エアコンを交換するときに重要なのは、自社に適した機種と信頼できる設置業者を選ぶことです。
創業29年のエアコン卸センターでは、業務用エアコン専門の技術者がお客様のニーズに合う製品をご提案させていただきます。
飲食店や病院、また宿泊施設など幅広い設置場所での施工実績を持つプロが、誠心誠意対応いたします。
今回は、業務用エアコンが動かない場合に考えられる原因と対処法を紹介しました。
業務用エアコンが動かない原因はリモコンや本体の故障以外にも、メンテナンスや設置環境に起因するものもあり、原因ごとに対処法が異なります。
対処法を試しても復旧できない場合は、お使いの業務用エアコンが寿命を迎えている可能性が高いため、交換をおすすめします。
「自社に適した製品をできるだけ早く設置してほしい」という事業者様は、エアコン卸センターにご相談ください。
豊富な知識を持つスタッフが、用途や状況に応じて最適な製品をご提案いたします。
また、早朝や深夜の工事にも対応していますので、営業時間を考慮したスムーズな設置が可能です。
■エアコン卸センターのチラシはこちら
業務用エアコンの激安販売・取付・交換工事はエアコン卸センター
【対応エリア】
・東京の業務用エアコン販売、設置・交換工事
・神奈川の業務用エアコン販売、設置・交換工事
・千葉の業務用エアコン販売、設置・交換工事
・埼玉の業務用エアコン販売、設置・交換工事
・名古屋の業務用エアコン販売、設置・交換工事
・大阪の業務用エアコン販売、設置・交換工事
・福岡の業務用エアコン販売、設置・交換工事
この記事の監修者
物販、飲食、事務所など商業施設をメインに20年以上空調設備工事に携わらせていただきました。
近年の猛暑の影響もあり、インフラとしての重要性が益々高まってきております。
これまで培ってきたスキルと経験を元に、空調設備工事をより迅速により正確に行いたいと考えております。