
エアコンには主に、「業務用」と「家庭用」があります。
どちらも空調設備ですが、性能や機能、設置条件など多くの点で異なります。
単に規模や出力が異なるだけでなく、設置工事やメンテナンスなど運用面でも押さえるべきポイントがあります。
当記事では業務用エアコンと家庭用エアコンの違いについて解説した上で、それぞれのメリットとデメリットなどを紹介していきます。
エアコン選びのポイントについても解説しますので、これから導入する方は参考にしてください。
業務用エアコンと家庭用エアコンの違いについて、ここでは7つの視点で解説していきます。
同じエアコンでも、多くの点で異なることが分かるでしょう。
一般的な家庭用エアコンは、壁掛型と呼ばれる壁に取り付けるタイプです。
これに対して業務用エアコンは、形状や大きさに多くの種類があります。
全体的にサイズが大きい傾向があり、家庭用エアコンよりも設置スペースが必要です。
多くの住宅は家庭用エアコンの設置を前提としているため、サイズや設置場所の制約により業務用エアコンを導入できないケースもあります。
家庭用エアコンと業務用エアコンの最大の違いといえるのが、冷暖房の能力です。
家庭用エアコンは広くても14畳程度の部屋を想定した出力で作られていますが、業務用の場合はそれよりも広い場所に取り付けるケースもあります。
エアコンの冷暖房能力は、主に「馬力」で表記されます。
この馬力に換算すると、一般的な家庭用エアコンは0.8?1馬力程度の容量が主流です。
これに対して業務用エアコンは、最大で10馬力までのタイプもあります。
業務用は住宅以外にも事務所や店舗、工場などでの使用も想定されています。
そのためハイパワーな機種も用意されており、標準的な住宅にはない広い空間や吹き抜けのある住宅など、冷暖房負荷が大きい場合には業務用エアコンが適していると言えます。
家庭用エアコンは一般的な100Vの電源で使用します。
機種によっては単相200Vといって電圧が高いものもありますが、電力会社の契約プランは従量電灯です。
一方、業務用エアコンは標準的なタイプでも電圧が200Vとなり、家庭用エアコンより高電圧となります。
契約プランも動力プラン、もしくは高圧契約となるため、導入時に確認が必要です。
業務用エアコンを設置する際は、使用電力に応じて動力プランや高圧契約が必要になる場合がありますが、こうした契約をするためにはあらかじめ業務用エアコンが設置されている必要があります。
一般的には、業務用エアコンを設置した後に電力会社と対応プランを契約する流れです。
家庭用エアコンには、標準的な形状があります。
壁に取り付ける横長の本体と屋外に置く室外機がセットになっており、この形状から大きく外れる家庭用エアコンは多くありません。
住宅にはこうした標準的な家庭用エアコンを設置するためのスペースが用意されており、設置工事はそれほど難しくはありません。
業務用エアコンは形状もさまざまで、それぞれの形状に応じた設置工事が必要です。
例えば天井の埋め込み型であれば天井内に本体を埋め込むための工事に加えて配管や配線といった工事を伴うため、家庭用エアコンと比べると工事の難易度が高くなる場合があります。
エアコンのメンテナンス頻度は、稼働時間の長短によって変わります。
業務用エアコンは稼働時間が長い傾向があるため、半年に1回程度の点検やクリーニングが推奨されています。
家庭用エアコンは1?2年に1回程度のメンテナンスが推奨されています。
自動洗浄機能を備えた機種もあり、これらを使用する場合は清掃頻度を抑えられることがあります。
耐久性では、過酷な環境での使用を前提とした業務用エアコンが優れています。
長時間の連続運転についても業務用エアコンはそういった使い方をすることも想定しているため頑丈に作られており、耐久性に優れています。
同じ建物の中に複数のエアコンを設置して集中管理するといった使い方も、業務用エアコンだからこそといえます。
そのため、複数の機器を集中管理できる点でも業務用エアコンが適しています。
その一方で省エネ機能などきめ細かな機能性においては家庭用エアコンのほうが進化しています。
省エネ制御に加え、人の動きを検知して風向きを調整する機能など、きめ細かな制御は家庭用エアコンならではでしょう。
設置工事が複雑になる分、家庭用エアコンよりも導入コストがかかります。
設置後の運用コストについては、エアコンの使い方によってコストも変動します。
電力会社との契約プランで比較すると、家庭用エアコンで使用する従量電灯は基本料金を抑えている代わりに使用した電力の単価が高めです。
業務用エアコンで使用する動力プランなどの契約だと電力単価は安くなるため、長時間使用するとトータルでは運用コストが安くなります。
業務用エアコンのメリットとデメリットを、整理してみましょう。
業務用エアコンは「耐久性が高く、長時間の運転でも運用コストを抑えやすい」点が大きなメリットです。
業務用エアコンは動力プランや高圧契約で使用するため電力の単価が安く、長時間連続で運転するような環境下ではコストパフォーマンスが良くなります。
そして業務用エアコンはハードな環境で使用することを想定しているため、人の出入りが多い空間や、調理機器など熱源がある場所でも、十分な暖冷房能力により設定温度を保ちながら運転できます。
また、長期間にわたって使用することも想定しているため耐久性に優れており、故障リスクが低く、長期間の使用に耐えられる構造も特徴です。
業務用エアコンは機器そのものが大きいため十分な設置場所を確保する必要があります。
また、機器の価格も家庭用と比べると高く、設置工事費用も含めると導入コストは家庭用よりも高くなります。
設置工事の難易度が高いため、工事に時間がかかることが多いのもデメリットといえるでしょう。
家庭用エアコンについても、メリットとデメリットを整理してみましょう。
家庭用エアコンは機器類の大きさが業務用と比べると小さく、また標準的な形状の機種であればあらかじめ用意されているエアコン設置スペースをそのまま活用できます。
設置工事の工数が少ないということは工事費用が安く、また工事に要する時間も短くなります。
電力契約を変更せずに使用できるケースが多く、設置後すぐに運転を開始できる点も魅力です。
業務用と比べると馬力が小さく、冷暖房の能力が高くないことは家庭用エアコンの一番のデメリットです。
人の出入りが多く頻繁に部屋の空気が入れ替わるような場所で使用すると設定温度を維持するのが難しく、出力が上がりやすいため、結果として電気料金が増加する可能性があります。
ここまでの解説を踏まえて、業務用と家庭用、どちらのエアコンを選ぶべきなのかというポイントをまとめました。
エアコンを設置する場所が戸建て住宅やマンション、アパートなど小規模であれば、家庭用エアコンが適しています。
そうではなく飲食店や工場、オフィスといった広いスペースであれば、業務用エアコンを選ぶべきでしょう。
長時間運転する場合や、人の出入りが多く温度が変わりやすい空間では、業務用エアコンが適しています。
また、パソコンが多く設置されていたり室内で調理をするなど熱源があるような場所も、業務用エアコンが適しています。
今ある電源コンセントや契約プランをそのまま使うのであれば家庭用エアコンが有効です。
業務用エアコンは業務用電源契約が必要となり、既存のコンセントは使用できません。専用の配線工事が必要です。
家庭用よりも業務用のほうが導入コストが高くなりますが、設置後の運用コストは使用頻度が高いほど業務用のほうが安くなります。
長時間の使用が前提であれば、業務用エアコンのほうが総合的な運用コストを抑えやすくなります。
メンテナンスにおいては家庭用エアコンの方が簡単で、しかもエアコン自身にクリーニング機能が備わっていることがあります。
業務用エアコンは分解清掃が必要なケースが多く、家庭用よりもメンテナンスの手間とコストがかかります。
エアコンをどこに、どんな形で設置したいのかによっても選択が分かれます。
壁掛型のエアコンを設置したいのであれば家庭用が良いと思いますが、天井に埋め込みたい、天井に吊りたい、床に置きたいといった場合は業務用でなければ希望の形状がないかもしれません。
機能面や耐久性だけで比較すると業務用エアコンのほうが優れていますが、そもそも業務用エアコンほどのスペックが必要ではないような場所に設置しても無駄ですし、騒音が気になってしまうこともあります。
重要なのは、エアコンを設置する場所に最も合った選択をすることです。
住宅に業務用エアコンを設置することも可能なので、幅広い選択肢から最適なエアコンを選びましょう。
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この記事の監修者

物販、飲食、事務所など商業施設をメインに20年以上空調設備工事に携わらせていただきました。
近年の猛暑の影響もあり、インフラとしての重要性が益々高まってきております。
これまで培ってきたスキルと経験を元に、空調設備工事をより迅速により正確に行いたいと考えております。