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業務用エアコンの試運転|タイミング・やり方とチェックポイント

「業務用エアコンって試運転が必要なの?」「チェックポイントややり方を教えてほしい」などと考えていませんか。最初に結論を示すと、使い始める前に試運転が必要です。準備を怠ると、不具合の対処に時間がかかることがあります。本記事では、試運転の重要性とタイミング、方法を紹介するとともに、試運転でチェックしたいポイントや故障の原因と対処法などを解説しています。大きなトラブルを避けながら業務用エアコンを利用したい方は、参考にしてください。

業務用エアコンの試運転とは?

業務用エアコンの試運転は、長期間使用していなかった業務用エアコンを、オンシーズンに入る前に使用して、不具合がないか確かめる取り組みです。ここでは、試運転の重要性とタイミングを紹介します。

重要性

試運転は、業務用エアコンを問題なく使用するために欠かせない取り組みです。エアコンには、ほとんど使用しないオフシーズンがあります。この間に不具合が発生していても、運転させていないためわかりません。試運転をせずにオンシーズンに入ると、不具合で使用できないことがあります。また、オンシーズンに入ってから修理や交換を依頼すると、混雑で対応に時間がかかります。これらのトラブルを防ぐため、オンシーズンに入る前に試運転をしておく必要があるのです。

タイミング

試運転をするタイミングは、オンシーズンの1~2カ月前です。この時期に行っておけば、不具合が見つかった場合もオンシーズンに入る前に対処できます。オンシーズンの目安は以下の通りです(地域により異なります)。

【オンシーズンの目安】

  • 冷房:6~9月
  • 暖房:12月~2月

つまり、試運転のタイミングは「4~5月」と「10~11月」です。試運転は、どのように行えばよいのでしょうか。

業務用エアコンを試運転する方法

業務用エアコンの試運転は、基本的に次の流れで行います。具体的な流れはメーカーにより異なるため、取扱説明書などで確認してください。

電源とブレーカーの安全を確認する

試運転を始める前に、次のポイントを確認します。

【確認するポイント】

  • 業務用エアコンのブレーカーが落ちていないか確かめる
  • 電源プラグがある場合はコンセントに挿し込まれているか確かめる(直接接続は除く)
  • ブレーカーや電源プラグの安全を確かめる

オフシーズンに入ったタイミングで、ブレーカーを落としたり、電源プラグを抜いたりしていることがあります。試運転の前に、業務用エアコンが使える状態になっていることを確かめましょう。ブレーカーや電源プラグの状態にも注意が必要です。周辺にホコリが溜まっている場合は掃除をします。ガタつきがあるときは、専門家に相談して修理の必要性を確かめてください。

リモコンで試運転モードを設定する

電源プラグやブレーカーに問題がなければ、リモコンで試運転モードを設定します。試運転モードが見当たらない場合は以下の設定で運転します。

【設定】

  • 冷房:最低温度(16~18℃)で運転
  • 暖房:最高温度(30℃)で運転

最低温度あるいは最高温度に設定する理由は、試運転中に自動で停止しないようにするためです。適温に設定すると、試運転中に設定温度に到達して、運転を停止する恐れがあります。

メーカーの指定する時間だけ試運転を続ける

次に、メーカーの指示に従い試運転を継続します。具体的な時間はメーカーや製品により異なりますが、一般的な目安は30分前後といえるでしょう。試運転を5~10分程度で終えてしまうと、異常を見逃すことがあるため注意が必要です。しばらく使用してから、異臭や水漏れなどのトラブルが発生することもあります。

業務用エアコンを試運転するときのチェックポイント

続いて、業務用エアコンの試運転でチェックしたいポイントを紹介します。

室内機・室外機のフィルターや吸排気口

室内機のフィルターや室外機、吸排気口(吹き出し口・吸い込み口)のトラブルは、業務用エアコンの運転に悪影響を与えます。空気の流れが妨げられるためです。たとえば、室内機のフィルターに汚れが溜まると、冷暖房の効きが悪化したり、嫌な臭いが発生したりします。試運転を始める前に、これらに異常がないか確かめておきましょう。

風量・風向・温度設定の動作

業務用エアコンから、温風や冷風が出ているか確かめます。風量や風向についても確認が必要です。効きが悪い場合は、フィルターが汚れている、室外機の周りに障害物があるなどが疑われます。あるいは、冷媒ガスのトラブルも考えられます。

異音・振動・異臭の有無

試運転中に異音や異臭、振動が発生することもあります。温風や冷風だけでなく、これらについても確認が必要です。参考に、よくある異音の原因を紹介します。

異音の種類想定される原因
モノがぶつかるような音:ガタガタ部品の緩みなど
擦れるような音:キュルキュルモーターの劣化など
低く響くような音:ブーンファンの異常など

これら以外にもさまざまな原因が考えられるため、いつもと異なる音がしている場合は注意が必要です。故障のサインとして、症状が現れていることもあります。

ドレン排水の流れや詰まり

室内機からの水漏れにも注意が必要です。以下の原因などが考えられます。

【原因】

  • ドレンホースが詰まっている
  • ドレンポンプが故障している
  • ドレンパンが破損している

ドレンホースは結露水(ドレン)を室外へ放出するホース、ドレンポンプはポンプの力で結露水を送る装置、ドレンパンは結露水を受け止める部品です。たとえば、ドレンホースが詰まっていたり、ドレンホースの先端が水に浸かっていたりすると、排水できないため室内機から水漏れが生じます。ドレンの排水に問題がないことも確かめておきましょう。

リモコンや制御盤の操作

試運転時に、リモコンや制御盤の操作確認も行います。これらに不具合がある場合も、正常に運転できないためです。具体的には、次のトラブルなどが考えられます。

【トラブルの例】

  • ボタンを押しても操作できない
  • 一部のボタンだけ操作できない
  • 液晶表示を確認できない
  • 運転中に勝手に停止する

これらの原因は多岐にわたります。単に電池切れのこともあれば、部品が故障していることもあります。

エラーコードの有無

業務用エアコンに異常が発生すると、リモコンの画面などにエラーコードが表示されることがあります。エラーコードは、異常の内容を示す番号・文字列です。つまり、ここから何が起きているかわかります。ただし、エラーコードはメーカーにより異なります。したがって、公式サイトや取扱説明書で確認が必要です。

業務用エアコンの故障原因と対処法

続いて、業務用エアコンで起こりやすい故障の原因とその対処法を紹介します。

フィルターの目詰まり

身近なトラブルとしてあげられるのがフィルターの目詰まりです。次の症状などを引き起こします。

【症状の例】

  • 冷暖房の効きが悪くなる
  • エアコンから異臭がする
  • 電気代が高くなる

定期メンテナンスを怠ると、目詰まりが生じやすくなります。基本の対処法は、フィルターの交換または清掃です。フィルター交換の目安は年に1回、掃除の目安は2~3カ月に1回程度といえるでしょう。目詰まりの影響と思われる症状が現れている場合は、自分で対処せずに専門業者へ相談することをおすすめします。

冷媒ガスの漏れや不足

何かしらの理由で、冷媒ガスが漏れたり不足したりすることもあります。冷媒ガスの役割は、空気中の熱を移動させることです。冷房使用時は室内の熱を室外へ、暖房使用時は室外の熱を室内へ移動させます。したがって、冷媒ガスが漏れたり不足したりすると、エアコンの効きが悪くなるなどの症状が現れます。ガス漏れの主な原因は部品や配管の劣化です。ガスの再充填などが必要になるため、原則として自分で修理はできません。高額な修理費用がかかる場合は、買い替えも検討するとよいでしょう。

ドレンホースの詰まり

ドレンホースの詰まりも、身近なトラブルといえます。結露水の排水に使用するため、ドレンホースが詰まると、逆流して室内機から水漏れすることがあります。水漏れを確認していなくても、業務用エアコンからポコポコと音がする場合は注意が必要です。詰まりの主な原因は、結露水と一緒に排出されたゴミといえるでしょう。基本的には、電源を落としてドレンホース内のゴミなどを取り除くと詰まりを解消できます。壁に埋まっていてドレンホースを取り出せない場合は専門業者に相談しましょう。

室外機や室内機の故障

室外機や室内機が故障することもあります。具体的な症状や対処法は、故障している箇所で異なります。たとえば、冷媒を圧縮する役割を担うコンプレッサーが故障すると、冷風や温風が出なくなります。部品が故障している場合は交換や修理が必要です。故障している箇所を特定し、対処法を検討しなければならないため、専門業者への相談が基本といえます。

電気系統(配線・基板)のトラブル

配線や基板の故障で、業務用エアコンの調子が悪くなることも考えられます。たとえば、電源基板が故障すると電力を安定的に供給できなくなるため、電源が入らなくなったり、業務用エアコンが動かなくなったりすることがあります。故障の原因はさまざまですが、使用期間が長い場合は寿命を迎えているケースが少なくありません。配線や基板の修理には、専門的な知識と技術を求められます。また、修理の内容によっては、関係する資格が必要になることもあります。原則として、専門業者への相談が必要です。

設置環境(高温・多湿・粉塵など)

設置環境の影響で、業務用エアコンの調子が悪くなることもあります。考えられる影響と基本の対策を紹介します。

設置環境考えられる影響基本の対策
高温熱交換をうまく行えないため正常に稼働しない
  • 室外機周辺に物を置かない
  • 室外機に直射日光が当たらないようにする
多湿カビが発生しやすくなる
  • 使用後に送風モードで内部を乾燥させる
  • 室内の湿度を抑える
粉塵フィルターが目詰まりする
  • 粉塵対策を講じる

適切な設置場所を選んだり、必要な対策を講じたりすることが重要です。

業務用エアコンは試運転をしてから使い始めましょう

ここでは、業務用エアコンの試運転について解説しました。オフシーズン中に不具合が発生している可能性があるため、使い始める1~2カ月前に試運転が必要です。早めに対策を講じることで、修理や買い替えなどの検討を進めやすくなります。チェックしたいポイントは、エアコンの動作、リモコンの操作、設置環境など、多岐にわたります。試運転にかかる時間は30分程度です。この記事を参考に、業務用エアコンの試運転を行ってみてはいかがでしょうか。

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この記事の監修者

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柴田 大樹 Daiki Shibata

株式会社 環境デザイン

取締役支店長

物販、飲食、事務所など商業施設をメインに20年以上空調設備工事に携わらせていただきました。
近年の猛暑の影響もあり、インフラとしての重要性が益々高まってきております。
これまで培ってきたスキルと経験を元に、空調設備工事をより迅速により正確に行いたいと考えております。

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