「最近、業務用エアコンの効きが悪い……」と感じることはありませんか?
職場の温度管理が不十分だと、室内にいるのに汗ばんだり集中力が落ちたりと、業務に支障をきたすおそれがあります。
本記事では、業務用エアコンの効きが悪い原因と、その対処方法を解説します。
職場環境を快適にするためにも、ぜひ最後までご覧ください。
さっそく、業務用エアコンの効きが悪くなる原因を見ていきましょう。
それぞれの対処方法もあわせてご確認ください。
【業務用エアコンの効きが悪い原因】
冷暖房の効きが悪い場合は、室内機が汚れているかもしれません。
室内機は、室内の空気を取り込んで室外へ排出し、快適な温度に調整したうえで再び室内に送り込む役割を担っています。
そのため、室内機が汚れていると空気の循環が滞り、効きが悪く感じることがあります。
定期的に掃除をしていないと、フィルターやフィンにホコリが溜まり、カビが発生するケースがほとんどです。
室内機の表面や内部が汚れている場合は、正しい手順に沿って掃除を行う必要があります。
以下には、室内機の汚れを取り除く手順をまとめました。
【室内機の汚れを落とす方法】
室内機から酸っぱいニオイがする場合は、内部にカビが発生している可能性があるため、フィルターを中性洗剤で洗い、日陰でしっかりと乾燥させましょう。
エアコンの効きが悪いときは、室外機の周辺に、障害物を置いていないかどうかも確認したいところです。
室外機の吹き出し口が自転車や段ボールなどでふさがれてしまうと、吐き出した空気をそのまま吸い込む“ショートサーキット”が起きる可能性があります。
くわえて、室外機にホコリやゴミが溜まっていると、室内の空気をうまく排出できず、冷暖房が効きにくくなります。
関連記事:業務用エアコンの室外機とは?設置場所からメンテナンス方法まで解説
基本的に室外機の周辺には物を置かず、排気がスムーズに行われる状態を保ちましょう。
特に、吹き出し口の前は空気の流れを妨げないよう、スペースをしっかり確保しておくことが大切です。
また、目につくような汚れがある場合は、その都度掃除をしておくと、キレイな状態を保てます。
本格的に内部まで掃除するには分解が必要になるため、その際は業者に依頼してください。
外気温の上昇も業務用エアコンの効きが悪くなる原因の一つです。
業務用エアコンには、“ヒートポンプ”という技術が取り入れられています。
冷房時はこの技術を使い、室内の熱を室外に放出することで部屋を快適な温度に保ちます。
しかし、外気温が極端に高くなると、熱が外へうまく放出されず、室内の冷却効率が落ちてしまうのです。
特に猛暑日が続く季節は、室外機自体が高温になりやすく、熱交換の効率が下がるため、事前に対策する必要があります。
外気温が高い場合は、室外機周辺が高温にならないように工夫をすることが大切です。
室外機に直射日光が当たっている場合は、すだれや断熱シートで日陰を作ることで、温度上昇を抑えられます。
また、室外機周辺に打ち水をするのも効果的です。
水が蒸発する際の気化熱によって周囲の熱を奪い、温度を下げる効果が期待できます。
室外機本体に水をかけてしまうと、故障や漏電などのトラブルにつながるため、十分注意しましょう。
業務用エアコンから常にぬるい風が出てくる場合は、冷媒(れいばい)ガスが漏れているかもしれません。
冷媒ガスとは、室内機と室外機をつなぐ配管内に充填されているガスのことで、空気の冷却・加熱に欠かせない役割を果たしています。
取り付け工事の不備や内部配管の劣化によって漏れてしまうことがあり、送風口から常温の風が出たり、リモコンにエラーコードが表示されたりするようになります。
このガス自体に毒性はありませんが、漏れたまま放置すると電気代が高くなる可能性があるため、早めの対応が不可欠です。
冷媒ガスが漏れて不足している場合は、修理が必要です。
ガスが漏れている箇所を特定し、新しくガスを補填しなければなりませんが、取り扱いを誤ると、破裂や火災、凍傷などの危険性があります。
安全かつ確実に対応してもらうためにも、資格を持つ業者に必ず依頼しましょう。
部屋の広さに対して業務用エアコンの能力が足りないと、効果が十分に得られません。
一般的に、エアコンには「〇畳用」という表記があり、対応している空間の広さがひと目でわかるようになっています。
この表記に対して広すぎる部屋に設置した場合、快適な温度に調整するのは困難です。
一方、部屋のサイズに適したエアコンを設置したにもかかわらず、室内の温度が思い通りに調整できないケースがあります。
その場合は、室内の人数の多さや電子機器の発熱、日当たりの強さが影響しているかもしれません。
部屋の広さだけでなく、温度に影響を与えるさまざまな要因も考慮したうえでエアコンを選ぶことが大切です。
業務用エアコンの能力が足りない場合は、本体の入れ替えや増設を検討する必要があります。
将来的に人員の増加やオフィスの拡張が見込まれる場合は、少し余裕のあるスペックのものを選んでおくと安心です。
業務用エアコンは長期間使用される機器なので、今後の事業規模を見据えたうえで、最適な機種を選びましょう。
上記のいずれにも当てはまらない場合は、業務用エアコンの寿命が尽きて故障している可能性があります。
業務用エアコンの寿命は10~15年とされており、それ以上使用している場合は、内部部品が徐々に劣化していきます。
基本的には、機器のメーカーに連絡して修理を依頼します。
設置から1年以内で故障したのであれば、メーカー保証が適用されるケースが多く、無償で修理・交換が可能です。
しかし、保証対象外の不具合や、修理を伴わず点検や説明のみだった場合は、出張費が別途発生することがあります。
「実際は故障しておらず、出張費だけがかかってしまった……」とならないためにも、メーカーの説明書やホームページを参考に、原因をあらかじめ調べておきましょう。
業務用エアコンが使用開始から10年以上経過しており、これまで紹介した対処方法を試しても改善されない場合は、買い替えることをおすすめします。
先ほどもお伝えした通り、業務用エアコンの寿命はおおよそ10~15年です。
くわえて、各メーカーが設けている補修用部品の供給期間も約10年といわれています。
この期間を過ぎると、部品の在庫不足で修理できない可能性があるため、買い替えを検討したほうがよいといえます。
業務用エアコンを買い替える場合は、業者選びが非常に重要です。
以下には、業務用エアコンの業者を選ぶ際に押さえておきたいポイントをまとめました。
【業務用エアコンの業者を選ぶ際のポイント】
悪質な業者に依頼すると、費用の水増しや施工不良、トラブル発生時の対応不足といったリスクがあります。
これらのポイントを参考に、優良な業者を選び、快適な職場環境を実現しましょう。
エアコン御センターでは、業務用エアコンの機器選定から現場調査、手配、設置工事まで一貫したサポート体制を整えております。
弊社でご購入いただいた機器であれば、万が一の故障時にも交換対応が可能です。
現場の状況やご希望に合わせてご提案をいたしますので、ぜひご相談ください。
今回は、業務用エアコンの効きが悪い原因と、その対処方法を解説しました。
業務用エアコンは、室内機の本体や部品の汚れ、室外機の周辺環境によって効きが悪くなることがあります。
これらは、定期的な掃除や周辺環境の見直しによって改善が見込めるかもしれません。
しかし、冷媒ガスの漏れや寿命が尽きて故障しているケースもあるため、その際は業者による修理や交換を検討しましょう。
「対処方法を試しても改善しない」「10年以上使用しているから買い替えどきかも」といった場合は、エアコン卸センターにご相談ください。
機器の選定から施工、アフターフォローまで丁寧にサポートいたします。
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この記事の監修者
物販、飲食、事務所など商業施設をメインに20年以上空調設備工事に携わらせていただきました。
近年の猛暑の影響もあり、インフラとしての重要性が益々高まってきております。
これまで培ってきたスキルと経験を元に、空調設備工事をより迅速により正確に行いたいと考えております。